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ISM非製造業景況感指数とは?
まず、「ISM」が何を表しているかというと、これはInstitute for Supply Managementの略で、日本では全米供給管理協会と呼ばれています。
このISM(全米供給管理協会)ですが、アメリカの非製造業企業375社に対してアンケート調査を行っています。アンケート項目は、受注・雇用・価格などの10項目で、「増加・変化なし・減少」の三択の形式になっています。
このアンケートの回答結果をもとに、アメリカの非製造業の景況感を示す指数を算出しており、それが「ISM非製造業景況感指数」(「ISM非製造業景気指数」とも呼ばれる)なんです。
ISM非製造業景況感指数=アメリカの非製造業の景況感を示す指数のこと。
直近のアンケートをもとに算出した指数であるため、
- 最新の状況を表している。
- 精度が高い。
といった特徴があり、信頼度が高いものになっています。そのため、経済指標としては注目度が高くなっており、ドル円に与える影響はかなり大きくなっています。
ISM非製造業景況感指数の発表タイミング
ISM非製造業景況感指数は、毎月第3営業日に発表されます。
(ISM製造業景況感指数の2営業日後。)
そのため、月によって米労働省の雇用統計の発表と前後します。もし雇用統計よりも前の発表になる月は、このISM非製造業景況感指数が雇用統計の先行指標として注目されます。
ISM非製造業景況感指数の見方
一般的に、ISM非製造業景況感指数は、
- 数値が50より高いと、景気拡大
- 数値が50より低いと、景気後退
と解釈されます。
これまでのISM非製造業景況感指数の推移
今後、更新していきます。
ISM非製造業景況感指数の発表前後のチャート変化(ドル円)
2020年9月3日(木)のISM非製造業景況感指数発表前後のドル円の推移は以下のようになりました。
予想値57.0に対して発表値は56.9と開きがほぼなかったため、ドル円の値動きも限定的でした。